糖尿病と「しめじ」の関係!?

はじめまして。

今月から木場りんご薬局に配属になりました薬剤師の阿部と申します。今まで血液透析の門前薬局で働いておりましたので、腎機能による薬剤の用量調節には自信があります。

木場りんご薬局は門前の先生が糖尿病のご専門でいらっしゃるため、腎機能が低下していらっしゃる患者さまも多くお見えになります。

今までの経験と知識を活かし、患者さま一人一人に応じた薬剤情報の提供を心掛けたいと思います。

よろしくお願いいたします。

 

今回は、糖尿病の三大合併症「し・め・じ」を紹介したいと思います。

糖尿病は「サイレント・キラー」(静かな殺し屋)と呼ばれ、初期段階ではほとんど自覚症状がありません。

健康診断で「糖尿病の疑い」と指摘されたのに放置すると、取り返しのつかないことになることも。

糖尿病が原因で引き起こされるのが「合併症」。

その代表が、神経障害(し)、網膜症(め・眼)、腎症(じ)の3大合併症。その頭文字3文字をとって「しめじ」と覚えてください。
「し」神経障害は合併症の中でも一番初期に発症し、手足のしびれや痛みを感じるようになります。

「め」=網膜症は目の病気です。眼の血管が詰まることで視力が低下し、最悪、失明することも。

「じ」=腎症は腎機能が低下し、血液をろ過することができない状態。尿が出なくなり毒素を排出できず生命にもかかわる深刻な状態ですので、週に3日程度、機械で血液をろ過する「人工透析治療」を受けなければならなくなります。

 

「しめじ」は焼いても煮てもおいしい万能キノコですが、八百屋さんで「しめじ」を見かけたら糖尿病予防のために自分の食生活を見直してみてはいかがでしょうか。