ノロウイルス感染症対策勉強会

こんにちは!知多薬局です。

少し前ですが、メーカーさんに来ていただいてノロウイルス感染症対策の勉強会を行いました。

ノロウイルスによる食中毒は総患者数の約6割を占め、1年を通じてみられます。特に11月頃から3月頃までに多くみられます。

 

ノロウイルス感染症の特徴

・潜伏期は12~48時間で、急に発症する

・症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛など

・健康な人では治療しなくても1~3日後に回復(幼児や高齢者では4~6日続くこともある)

・ノロウイルスは主にふん便中に排出される(嘔吐物にみられることもある)

・感染後4週間はウイルスが便中に検出される

・ノロウイルス感染者の約30%が無症状

 

ノロウイルスには3つの感染経路があります。

  1. 人から人へのふん口経路による感染。(嘔吐物やふん便から発生したエアロゾルを吸い込む、汚染した環境表面に触れた手を介して口から感染)
  2. 食物媒介による感染(感染した食品取扱者が調理やサービスの過程で食品を汚染)
  3. 水媒介による感染(飲料水などが汚染)

 

 

ノロウイルス感染症の二次感染予防として、ある日突然家族が嘔吐したら(ノロウイルスかも!?)どのように処理すればいいのか説明します。

  1. 窓を開けて換気する
  2. 使い捨てのエプロン、マスク、手袋を着用する
  3. 0.1%次亜塩素酸ナトリウム溶液を調製する(ハイター10mLに水500mLを加える)
  4. ポリ袋を外側に折り込んで広げる(消毒用、汚れ物用をそれぞれ用意する)
  5. 消毒用ポリ袋にペーパータオルを入れ③溶液で浸す
  6. 嘔吐物を拭き取る(外側から内側へ、同一面でこすらず折り込みながら静かに拭き取る)
  7. 使用したペーパータオルを汚れ物用ポリ袋に捨てる
  8. 一度手袋を外し、手洗いをしてから新しい手袋に交換する
  9. 消毒する(③溶液に浸したペーパータオルを汚れた場所に広げ、10分ほどおく)
  10. 消毒のあとは、しっかりと水拭きする
  11. 手袋やエプロンを外し、汚れ物用ポリ袋に捨てる
  12. 手洗いをしてから、袋の内側を触らないように注意して、汚れ物用ポリ袋を密閉して廃棄する
  13. 最後にも石けんと流水でしっかりと手を洗う

以上となります。

 

突然この作業をやるのは大変なので、あらかじめできる準備をしておいたほうがいいですね。

 

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