薬価改正について

先月ツムラ(漢方メーカー)の株価ストップ高というニュースがありました。これは2024年度の薬価改正が通達され、同社の改定品目の価格は「平均24%引き上げ」と報じられたことが要因です。

そこで薬価改定とはどういう仕組みなのでしょうか?

薬価改定とは医療用医薬品の公定価格である薬価を見直すことです。原則として、2年に1回、4月の診療報酬改定にあわせて行われます。ここで決まった薬価は、次の改定まで変わりません。

薬価改定は、実際の流通価格(卸から医療機関・薬局に販売された価格=市場実勢価格)に合わせて薬価を引き下げる目的で行われます。このため、通常は薬価改定はずっとマイナス。最近は改定のたびに全医薬品で平均5~6%薬価が引き下げられてきました。

では、今回のツムラの薬価引き上げはなぜなのでしょう。

ツムラは漢方薬を主に販売しており、医療用漢方製剤の市場シェアは80%以上です。しかし、医薬品市場から見た漢方のシェアは1.5%程度で、コロナ禍もあり、その市場は伸びている傾向です。

しかし、販売単価にあたる薬価は、特許切れ等で通常年月が過ぎていくと下がるため、すでに薬価が下がり切ってる品目が多く、2023年度は40品目が不採算品再算定により薬価が上昇しました。また、原料生薬の調達先がほとんど中国のため、仕入れ価格の高騰も要因の一つと言われています。

このように、薬価改定が行われると、窓口で支払う値段も変わってきます。そのため、4月から、負担額が増えるケースもでてきます。

もし窓口負担額に疑問を持たれた方がお見えでしたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

 

 

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