🌿はじめに
こんにちは、徳重ひかり薬局です。
本日もファーマスター☆のブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は、日本の伝統的な清涼アロマ「和薄荷(ジャパニーズミント)」にスポットを当て、メントールの冷感作用を中心に、猛暑を乗り切るための使い方とその化学的・薬理的背景をご紹介します。
🌿和薄荷ってどんな植物?
学名:Mentha arvensis var. piperascens
分類:シソ科・ハッカ属の多年草
日本では、北海道・北見地方を中心に広く栽培され、昭和初期には世界の薄荷油の7割を日本が生産していました。
ちなみにペパーミントの学名は Mentha piperita
🌿主な精油成分と薬理作用
成分名 | 化学式 | 主な作用 |
---|---|---|
L-メントール | C₁₀H₂₀O | 冷感・鎮痛・抗炎症 |
メントン | C₁₀H₁₈O | 鎮静・香気 |
イソメントン | C₁₀H₁₈O | 呼吸機能補助 |
リモネン | C₁₀H₁₆ | 抗酸化・抗菌 |
1,8-シネオール | C₁₀H₁₈O | 去痰・鼻づまり緩和抗菌 |
注目すべきは「L-メントール」
CH3
|
CH3—CH—CH2—C—CH2—CH3
|
OH
このL-メントールが、皮膚や粘膜の「冷感受容体」を刺激し、実際の温度を下げることなく「冷たい」と錯覚させ、暑さ対策にとって極めて有用です。同時に軽い鎮痛作用や抗炎症作用を持ちます。
🌿暑さ対策に!和薄荷アロマの使い方3選
① 冷感スプレーでボディリフレッシュ
- スプレーボトルに無水エタノール10mLを入れ、続いて和薄荷精油5滴を入れて、よく混ぜる
- 精製水40mLを加え、さらによく振る
- 首筋・手首・足元などにスプレーする
☞メントールの経皮吸収性が高く即効性あり
☞アルコールで揮発性を高め清涼感UP!
*但し、メントールの皮膚刺激性に注意が必要です。
*高濃度使用を避け、敏感肌にはパッチテストを!
② ディフューザーで室内クールダウン
和薄荷の香りには、集中力を高め、心身をリフレッシュさせる働きがあります。
特に、暑さでぼんやりしやすい午後におすすめです。
- 熱湯にに和薄荷精油3〜5滴を入れて、芳香浴として使用してください。
☞鼻腔・気道の拡張により、鼻通りが良くなり呼吸が深くなる:メントール+1,8-シネオール
☞自律神経の調整:メントン
☞精神的な覚醒:メントール
③ アイスアロマバス(冷やし足湯)
氷とともに精油を浮かべるアロマバス、足浴や手浴にも◎
- 洗面器に氷水を張り、和薄荷精油1〜2滴を入れて、よく混ぜる。
- 10分間の足湯で、全身の温度を間接的にリセット
☞メントールが足裏の血管を収縮させ発汗量がコントロールされ、体温調整が楽になり冷感が持続。
☞リフレッシュ&抗菌効果で、足の蒸れ対策にも
⚠️使用時の注意点
- 敏感肌の人や小児・妊婦は要注意(刺激性あり)
メントールは、過剰摂取で中枢神経を刺激しすぎる場合があり、使用濃度には配慮が必要 - 精油の原液塗布はNG(希釈使用が原則)
- 揮発性が高く、刺激が強いため、目・口・粘膜への使用は禁止
- 持病のある方は使用前に医師・薬剤師に相談を
🌿まとめ
猛暑の日本で、香りと化学の力を活かして快適に過ごす工夫は、古来から続く知恵でもあります。
その中で、和薄荷は薬学的にも非常に優れた植物のひとつです。
香りで涼を感じ、心身のバランスも整える、そんな和薄荷の魅力をぜひ取り入れてみて下さい。
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