白うさぎとガマの穂

11月になりました。和名では11月を「霜月」と言いますが「神帰月」とも言います。10月の「神無月」に呼応する和名です。

「神無月」とは全国の神々が出雲大社に集結するため、他の地方には神様がいなくなる月という意味とのこと。逆に出雲大社では「神在月」と言われています。

旧暦の10月は現在の新暦では11月末ごろに当たり、毎年旧暦の神無月(出雲では「神在月」)に合わせて出雲大社で大祭が行われます。全国の神様が集まって、来年の事を相談する会議が執り行われるとの事。なんだかロマンがありますね (*^-^*)

出雲大社の主神、大国主命(おおくにぬしのみこと)は皆さんもご存知の「いなばの白うさぎ」に出てくる神様です。

白うさぎがサメをだまし、怒ったサメに皮をはぎ取られ、海水がしみて痛くて泣いていたところに通りがかったのが大国主命。皮をはぎ取られたうさぎをかわいそうに思い手当をしてあげた、というお話ですね。

その手当方法は、真水で洗って、敷き詰めたガマの穂の上寝かせてあげたというものですが、実はガマの穂には生薬としての薬用効果がある事が分かっています。

ガマの雄化穂からでる花粉を集めて陰干ししたものが生薬となり、蒲黄(ほおう)と呼ばれて薬用にされます。

中医学の古典である「神農本草経」や唐代の医学書「備急千金要方」には、蒲黄(ほおう)が止血や傷損(すり傷)に効くと記されています。

内服すると利尿作用、通経作用があるとされており、外傷には傷面を清潔にして花粉をそのまま付けて良いと言われています。大国主命が皮をはぎ取られた白うさぎに施した手当が、まさにこれですね。

この話にちなんで出雲大社の敷地のあちこちには、奉納されたうさぎの石像が見られます。

出雲大社を訪れる機会があれば、ウサギさんを数えてみるのも面白いかもですね。

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